本来、グラフックデザイン会社やグラフックデザイナーのホームページと言えば、そのデザイン感覚を主張するために非常に洗練されたビジュアルのものとなっています。
グラフックデザイナーとは、クライアントの要望を満たしながらも、そこに自身の最善形と思われるかたちを反映させた作品を作るのが本来の業務なのですから、当然なのです。
しかしWEBの世界で、自身の究極のビジュアル感覚を優先したがために結果的に「読みづらい」と思われるホームページが存在していて、それは時に高度に美的感覚を持った人々にしか伝わらない「排他的」とも思われるビジュアになっている事もしばしばなのです。
これは小生においても言えることで、過去に3人の社員を有し究極を求めたことがありましたが、歳を重ね、私事により業務を縮小して一人になった今、クライアントの要望に対してグラフックデザイナーとして付け加えるのは「ほんの下味程度が丁度良い」と思うようになってきました。
そこで今回一念発起して、自分の会社のものでありながらも既に飽きてしまったホームページを作り替える事にし、このような「つぶやき」も掲載することになった訳なのです。
前述の “私事” とは、小生は組織に入り、その組織の一員となって融和を図りながら仕事をするということに非常なストレスを感じる性格なのです。
過去において、取引先のある印刷会社から『我が社にデザイン部門を作りたい。ついては専務取締役としてデザイン部門を立ち上げてもらいたい』との要請がありました。これに小生は、設立間もない我がホワイトポイントを休業状態にして5年契約で設立運営に携わることにしたのです。
会社名を決めて社名ロゴを制作し、登記を行って、意気揚々と組織堅めに着手した当初は良かったのですが、1年を過ぎる頃になると時々胃が痛むようになったのです。当初は市販の胃薬で収まっていたのですが、4年を経過するに至って、胃痛は毎朝毎晩となりさすがに「これは如何」と思って医者に診てもらったところ、何と胃潰瘍の痕が6つ、十二指腸潰瘍の痕が一つ、そして現在進行中の潰瘍が一つ見つかったのです。いずれもストレス性の潰瘍(幸いいずれも軽度)であるとの診断に即専務取締役を退任させて頂くことになりました。 そうです。5人の社員を率いての4年間で8つもの潰瘍を作ってしまったのです。
再びホワイトポイントでの一人の仕事に戻り、徐々に忙しくはなってきたのですが胃痛を感じることは全く有りませんでした。しかしその後我が社は絶頂期を迎え、忙しく睡眠もままならなくなり、時に約束日に納品ができないという失態を犯すに至って社員を入れざるを得なくなったのです。最初は1人であった社員も3人となり、多くの仕事を抱えて忙しい毎日を送っていました。そんな状況が4年続いたある時腹部に異変を感じたのです。また、あの胃痛です。
この時は前回の事もありましたので直ぐに病院に駆けつけたところ幸いにも胃炎程度だったのですが、今までの経過をお話すると医者は「少し体を休めたらどうですか」とのこと。そこで思い当たることがありました。ここ何年かは社員を束ねる事に神経を使っていたことに。そして前と同じ轍を踏んでしまった事に。
そんなことでその後は徐々に仕事を減らして行き、社員にも正直に理由をお話ししてようやく元の一人の会社にすることができたのです。今思うとその後我が業界に訪れる不況の前にシンプルな業務に移行することができたのが幸いだったと思います。その後は、どんな時にでも一切胃が痛んだ事はありません。
そしてようやく自認することができたのです。小生は “組織不適合者” であると!
胃痛といえばその時かかった町医者の事について、ついでに認めてみようと思います。
小生、生来頑健な体を親からさずかり、病院なるものに行ったことが殆どありませんでした。しかし40歳を過ぎた頃、区の定期検診で高血圧が200/130mmHgと判明して医者に通わざるを得なくなりました。やむを得ず近くの町医者に通ったのですが血圧は一向に下がる気配を見せず、何度か町医者を転々としながも症状は改善せずに時は過ぎていきました。そんな折りに胃痛も同時に発症するのですが、小生は当時ピロリ菌を疑いました。その当時、小生は医薬・薬学系の出版社の仕事をしており、ピロリ菌に関する学術資料なども読んでいたのです。胃痛のことをその町医者に訴えるも「ピロリ菌で潰瘍にはならない」と平然と言うのです。
この時は愕然としました。「この町医者の頭にはピロリ菌の情報は入っていないのかぁ~!」と。内科、消化器科を標榜しているにも係わらず。
そこで消化器系専門の病院を紹介して欲しい旨の要望を訴えたのですが、言を左右にしてなかなか紹介状を書いてくれない。受付には3つの提携病院の名が記されているにも係わらずに。
そんなことで新しい町医者を探して半年ほど経った時、いきなり高熱を発し尿が白濁するにいたって、自身で腎炎を疑い、過去に病院案内を作ったことのある大手の私立病院に連絡。案の定「急性腎盂腎炎」との診断で4日間の入院を経て退院することが有ったのですが、その時の主治医が循環器科で信頼のおける医者であったため小生の身を任せることにしたのです。
また一時期、肩と腕の痛みに悩んだことがありました。ある朝起きると右肩から右腕で痛い。当初は「寝違えか?」とも思いましたがいくらたっても直りません。次第に痛みは激しくなり、パソコンの前に10分も座っていられなくなったのです。
そこで整形外科に受診したのですがなかなか直らず、病院を変えるもレントゲンと血液検査、処方される飲み薬と貼り薬は毎回どの病院でも変わりません。
結果的には大きい病院で診ていただくことにしたのですが、実はその病院で「柔道整体」を勧められ、紹介して頂いた「柔道整体整骨院」で1ヵ月で直りました。が、その間8つの診療所を巡り4年間も要することになったのです。
そんな小生の頭に今染み込んでいるのは「町医者は信用ならん!」ということです。 ここで典型的な「さけるべき町医者」に良くある事例を認めてみます。
◇常に医療の最新情報を持っていない医者
・小生のピロリ菌などはその良い例で、素人の小生の方が知識が有った
◇何にでも同じ診断名を言う
・小生の最期の町医者は何かというと「自律神経失調症」という。
小生の時も最初は同じであった。
◇医薬分業がなされていない診療所
・必然的に投薬量が多くなる
(ちょっと熱を出した時などにすぐ抗生物質を投与する)
◇提携病院が明記されていない診療所
・結局は他から信用されていない?それとも自我意識が強すぎる。
◇他病院への紹介状をなかなか書かない医者
・紹介状を書くと患者が少なくなるので、それが嫌で紹介状を書かない
◇漢方を毛嫌いする医者
・基本的に西洋医学が主体であるが、東洋医学にも多少の知識があるべき
◇待合室が汚い診療所(古くても良いけど清掃が行き届いていないのはだめ)
・清掃は基本中の基本であるが意外と多くの診療所に見受けられる
こんな小生のように「町医者は信用ならん!」と思っておられ方も多いらしく、大きな病院の待合室はいつも混雑しています。このままでは大きな病院は満杯になることは必然ですので、本当は小生も「信頼できる町医者」が近くにあればそこを「かかりつけ医」にしたいのですが、未だに見つかっていません。
「はじめに」の回から、話はいつしか脱線してあらぬ方向に話が進んでしまいました。これは今後の話も同じです。そして話題にする話にも時系列は全く存在していません。 普段、日記などは全く付けることはありませんが、時々思った事を認めたくなることがあります。趣味の事、事象への意見、友人への手紙、また古物店のホームページに掲載していた「店主閑話」などです。 今回のホームページのリニューアルにあたってこれらの文を改変し掲載することにしました。各号とも単なる「呟き」で、読んで「だから何なんだ!何を言いたいんだ!」と思われる方もおられると思いますが、そこは自己満足の世界、好き勝手な事を書かせて頂いていますのでご承知置きください。
最期に言い訳を・・・。 小生文章のプロではありませんので誤字、脱字などなど、文法も含めて文章上の誤りが多々出てくると思いますが、予めご了承の上お読みください。もし、誤記にお気づきになられ「指摘してやらねば」と思われた御奇特な方がおられましたらメールなどを頂けますと幸甚です。 |